ごきげんよう。
さてさて、先週は2歳クイーン決定戦「阪神ジュベナイルフィリーズ」がございました。イチオシ、「キャンディバローズ」は伸びきらず、競走馬界の南海キャンディーズしずちゃん「メジャーエンブレム(494kg)」とルメール騎手の初G1勝利ということで幕を閉じました。で今週も2歳の大運動会「朝日杯フューチュリ(G1)」が阪神1600mで行われます。
武豊騎手がJRA G1完全制覇をかけて望む1戦でもございまして、香港国際競走でのエイシンヒカリ(単勝38倍)の逃げ切りVでノリに乗ってるはず!
非常に期待がモテるかと思います。ということでエアスピネル単勝1点
以上です….
と終えたい気分ですが、ほんとうにそうなのかを過去10年の傾向を踏まえて予想していきたいと思います。まずは前編ということで、登録馬ベースでの予想となります。
※2005年から13年までは、中山競馬場での開催でした
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阪神芝1600Mの特性
外回りコースを使用。直線が約474mと長く、中山競馬場に次ぐ勾配のキツさを誇る急坂があるのが大きな特徴。当然、差し・追込が決まりやすい。
スタートからコーナーまでの距離は長め。3・4コーナー区間を走る距離が長く、枠順の有利差が無い(どちらかと言えば内枠有利)コース形態だが、実際は外枠が圧倒的に好走傾向。
一般的に、阪神競馬場は馬場が荒れて時計の掛かる馬場になる事が多い。内枠の馬が、より傷みやすい内側を走る。また、4コーナー途中からの下り坂を活かしての追い込み策が、外枠の馬の方がより有効、と言った理由が挙げられる。
(阪神競馬場|阪神芝1600mのデータ(脚質・枠順・血統・種牡馬等)転載)
同コース・種牡馬別実績
ダイワメジャー:11-15-16-91/8.3-19.5-31.6
- ショウナンライズ
- タイセイサミット
- プリンシパルスター
- ボールライトニング
マンハッタンカフェ:10-4-3-46/15.9-22.2-27.0
- イモータル
キングカメハメハ:6-9-13-108/4.4-11.0-20.6
- エアスピネル
- リオンディーズ
アドマイヤムーン:4-2-2-48/7.1-10.7-14.3
- ラヴアンドポップ
クロフネ:3-4-1-49/5.3-12.3-14.0
- キャプテンベリー
フレンチデピュティ(1-3-0-17/4.8-19.0-19.0)
- ツーエムレジェンド
エンパイヤメーカー(1-2-0-13/6.3-18.8-18.8)
- コパノディール
ジャングルポケット(0-5-2-43/0.0-10.0-14.0)
- シャドウアプローチ
スクリーンヒーロー(1-0-0-8/11.1-11.1-11.1)
- ウインオスカー
トーセンファントム(0-0-0-1/0.0-0.0-0.0)
- ハレルヤボーイ
スウィフトカレント(0-1-1-0/0.0-50.0-100)
- ユウチェンジ
キンシャサノキセキ(0-0-0-5/0.0-0.0-0.0)
- アドマイヤモラール
- サイモンゼーレ
- シュウジ
- スリラーインマニラ
ダイワメジャー産駒、マンハッタンカフェ産駒、キングカメハメハ産駒は好走しています。しかし、キンシャサノキセキ産駒はいまのところ、実績がないので、シュウジ一步交代ですね。
距離特性に注目
過去10年の優勝馬10頭は、すべてJRA1500M以上のレースでの優勝経験がある馬。一方で、その経験がなかった馬は3着内率が9.5%と苦戦していた。
優勝経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
あり | 10-5-8-62 | 11.8% | 17.6% | 27.1% |
なし | 0-5-2-67 | 0% | 6.8% | 9.5% |
とはいえ、2着馬は5頭ずつ出ているので注意が必要。
「あり」(10-5-8-62/11.8-17.6-27.1)
- アドマイヤモラール
- イモータル
- ウインオスカー
- エアスピネル(デイリー杯2歳G2:1着)
- シュウジ(小倉2歳G3:1着)
- タイセイサミット
- ツーエムレジェンド
- ハレルヤボーイ
- ユウチェンジ
- ラヴアンドポップ
- リオンディーズ
「なし」(0-5-2-67/0-6.8-9.5)
- キャプテンベリー
- コパノディール
- サイモンゼーレ
- シャドウアプローチ
- ショウナンライズ
- スリラーインマニラ
- プリンシパルスター
- ポールライトニング(京王杯2歳G2:1着)
前走に注目!
過去10年の3着以内馬の計30頭中19頭は前走で「JRAの重賞」に出走。
一方、前走が「(JRAの重賞以外だった)その他のレース」だった馬は3着内率が22.9%→14.5%、連対率も16.9%→7.9%と成績が落ちているのがわかる。
前走の条件 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
JRAの重賞 | 6-8-5-64 | 7.2% | 16.9% | 22.9% |
その他のレース | 4-2-5-65 | 5.3% | 7.9% | 14.5% |
さらに、前走が「JRAの重賞」組で、そのレースで「5着以下」に敗れていた馬が優勝したことはない。また3着内率も3.8%とかなり望み薄。
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
4着以内 | 6-7-5-39 | 10.5% | 22.8% | 31.6% |
5着以下 | 0-1-0-25 | 0% | 3.8% | 3.8% |
「前走JRAの重賞で4着内」組(6-7-5-39/10.5-22.8-31.6)
- アドマイヤモラール:京王杯2歳(G2)/6人/2着
- エアスピネル:デイリー杯2歳(G2)/2人/1着
- シャドウアプローチ:京王杯2歳(G2)/1人/3着
- シュウジ:デイリー杯2歳(G2)/1人/2着
- ポールライトニング:京王杯2歳(G2)/2人/1着
- ラヴアンドポップ:札幌2歳(G3)/5人/4着
また「その他レース」組で、そのレースでの着順が「2着以下」の場合は3着内すらも可能性薄い。1着だった場合、2着馬とのタイム差が「0.2秒以上」組については、考慮が必要。
前走の着順と2着馬 とのタイム差 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
前走1着 | 2着馬とのタイム差が0秒2以上 | 4-1-3-25 | 12.1% | 15.2% | 24.2% |
2着馬とのタイム差が0秒1以下 | 0-1-2-26 | 0% | 3.4% | 10.3% | |
前走2着以下 | 0-0-0-14 | 0% | 0% | 0% |
「その他レースで2着馬と0.2秒差以上で1着」組(4-1-3-25/12.1-15.2-24.2)
- ショウナンライズ:くるみ賞(500万以下)/0.3秒
- ツーエムレジェンド:500万以下/0.2秒
- リオンディーズ:新馬/0.2秒
ショウナンライズは力強い走りだが、1600Mでどうか?
リオンディーズは、エピファネイアの半弟。まだ未知数ですが期待したいですね。
前回は2000Mでの勝利でしたが、1600Mでは…?
極端な脚質の馬は割引
10年の4コーナーの通過順位別成績を調べると、3着以内馬の計30頭中18頭は、前走の4コーナーを「3〜6番手」で通過していた。一方「2番手以内」「7番手以下」だった馬は比べると低調。逃げタイプや追い込みタイプは、よほどの力の差が無い限りは厳しい結果となっているといえる。
前走の4コーナーの通過順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
2番手以内 | 2-1-2-34 | 5.1% | 7.7% | 12.8% |
3~6番手 | 6-7-5-49 | 9.0% | 19.4% | 26.9% |
7番手以下 | 2-2-3-46 | 3.8% | 7.5% | 13.2% |
「2番手以内」(2-1-2-34/5.1-7.7-12.8)
- ウインオスカー
- エアスピネル
- キャプテンベリー
- サイモンゼーレ
- シュウジ
- ショウナンライズ
- ボールライトニング
「3〜6番手」(6-7-5-49/9.0-19.4-26.9)
- アドマイヤモラール
- イモータル
- コパノディール
- シャドウアプローチ
- スリラーインマニラ
- ユウチェンジ
- ラヴアンドポップ
- リオンディーズ
「7番手以下」(2-2-3-46/3.8-7.5-13.2)
- タイセイサミット
- ツーエムレジェンド
- ハレルヤボーイ
- プリンシパルスター
内枠優勢
過去10年の成績をみてみると、3着以内馬計30頭中、16頭は枠が「1〜3枠」だった。枠単発でみると2枠>6枠>3枠>1枠。なぜか6枠が好調。
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
1枠 | 2-0-2-15 | 10.5% | 10.5% | 21.1% |
2枠 | 3-2-1-13 | 15.8% | 26.3% | 31.6% |
3枠 | 1-4-1-14 | 5.0% | 25.0% | 30.0% |
1~3枠 | 6-6-4-42 | 10.3% | 20.7% | 27.6% |
4枠 | 1-0-2-17 | 5.0% | 5.0% | 15.0% |
5枠 | 0-1-0-18 | 0% | 5.3% | 5.3% |
6枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
7枠 | 1-0-2-18 | 4.8% | 4.8% | 14.3% |
8枠 | 0-0-1-20 | 0% | 0% | 4.8% |
4~8枠 | 4-4-6-87 | 4.0% | 7.9% | 13.9% |
過去4年は前走1600Mの馬が好走
過去4年の優勝馬4頭全頭は、いずれも前走の距離が1600M。この4頭は、前走の着順が1着、また2着馬とのタイム差0.2秒差以上だった。
年度 | 優勝馬 | 前走のレース | 前走の着順 | 前走の2着馬とのタイム差 |
11年 | アルフレード | きんもくせい特別(新潟・芝1600m) | 1着 | 0秒2 |
12年 | ロゴタイプ | ベゴニア賞(東京・芝1600m) | 1着 | 0秒2 |
13年 | アジアエクスプレス | オキザリス賞(東京・ダート1600m) | 1着 | 1秒1 |
14年 | ダノンプラチナ | ベゴニア賞(東京・芝1600m) | 1着 | 0秒5 |
- イモータル(サウジRC/2着)
- エアスピネル(デイリー2歳/1着)
- コパノディール(白菊賞/5着)
- シュウジ(デイリー2歳/1着)
- ツーエムレジェンド(未勝利/1着)
過去10年の人気別着順
- 1番人気:3-1-3-3/30.0-40.0-70.0
- 2番人気:3-1-1-5/30.0-40.0-50.0
- 3番人気:1-0-2-7/10.0-10.0-30.0
- 4番人気:1-2-1-6/10.0-30.0-40.0
- 5番人気:1-2-2-5/10.0-30.0-50.0
阪神ジュベナイルフィリーズよりは安定してそう。
前編:まとめ
阪神ジュベナイルフィリーズでも予想が難しかったですが、阪神ジュベナイルフィリーズよりはマシ?かな…
※追記:ラヴアンドポップは出走回避しました
注目馬S (仮)
- エアスピネル
注目馬A(仮)
- ラヴアンドポップ
- イモータル
- シュウジ
注目馬B(仮)
- ポールライトニング
- アドマイヤモラール
- リオンディーズ
- シャドウアプローチ
に絞り込みたいと思います。
Sは、ほぼほぼエアスピネルで良いかと思います。
エアスピネル「武さん、安心して騎乗してください。走りますよ!」
注目馬Aの中でも、ラヴアンドポップに注目したいと思います。札幌2歳Sでは、スタートで落ち着きがないようにも見え、そのまま外を走り続け、末脚を見せるものの4着。瞬発力勝負にならなければ、粘り強い走りで、他の馬が最後の坂でスピード落ちる中、順位を上げてくれそう。
このあたりの馬たちを中心に追加情報を集めていきたいと思います。
では後編で!↓