追記:後編アップしました
今年も残すところ後わずか。毎年、夏頃には、果たして年をまともに越せるのだろうかと悲観する日もありつつ、今年もどうにか年を越せそうで、それだけで幸せな12月半ば。
で、年末と言えば、「有馬記念」。今年は有馬記念当日、普通に仕事が決定しているので、個人的には、盛り上がりはそれほどではないのですが、例によってJRAの過去10年のデータ分析とTargetを使って有馬記念の注目馬を予想していきたいと思います。
※特別レース登録馬での予想となっています。ペルーサ・トーセンレーヴ・サトノノブレス・マイネルフロストは除外対象馬です。
※追記:ショウナンパンドラは出走回避しました
中山競馬場 芝 2500M
中山競馬場 芝2500m | 全競馬場コースデータ | 競馬ラボ
コース3大特徴(内回り)
- 直線の長さは4大場で最も短い。
- コース全体の高低差が5.3Mと大きい。JRA全10場で最大。
- ゴール前の急坂の高低差は2.2M、最大勾配2.24%
Contents
有馬記念過去10年の配当
左から、年、優勝馬、人気、単勝、馬連、三連複となってます。
- 14年 ジェンティルドンナ 4人 870円 12,350円 15,250円
- 13年 オルフェーヴル 1人 160円 860円 1,420円
- 12年 ゴールドシップ 1人 270円 3,730円 4,020円
- 11年 オルフェーヴル 1人220円 3,170円 24,290円
- 10年 ヴィクトワールピサ 2人 840円 550円 11,610円
- 09年 ドリームジャーニー 2人 400円 740円 5,460円
- 08年 ダイワスカーレット 1人 260円 29,490円 192,500円
- 07年 マツリダゴッホ 9人 5,230円 22,190円 73,320円
- 06年 ディープインパクト 1人 120円 1,070円 2,890円
- 05年 ハーツクライ 4人 1,710円 750円 2,970円
ちなみに人気馬がそのまま優勝するパターンが多いのですが、
- 15.0〜19.9倍 1-1-2-10/7.1-14-3-28.6
- 20.0〜29.9倍 0-2-0-16/0.0-11.1-11.1
- 30.0〜49.9倍 0-2-4-15/0.0-9.5-28.6
- 50.0〜99.9倍 1-1-1-33/2.8-5.6-8.3
と人気薄が飛び込んでくる可能性も大。この結果、07年、08年のような結果につながるようです。中穴以上も要注意ですね。
では、続いて好走する馬の傾向を掴んでいきましょう。
前走好走馬であること
有馬記念 過去10年の3着内馬の計30頭のうち20頭は、前走の着順が4着以内。一方、前走で5着以下だった馬は、3着内率が13.5%と苦戦。ただ、苦戦しているとはいえの数字。前走が5着以下だった場合は、その理由を調べたほうが良さそう。
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
4着以内 | 8-7-5-57 | 10.4% | 19.5% | 26.0% |
5着以下 | 2-3-5-64 | 2.7% | 6.8% | 13.5% |
で、5着以下だった馬のうち、3着内に入った計10頭は、いずれも前年以降に中山競馬場でのG1・Jpn1、またはG2・Jon2で3着内に入った経験がある馬だった。
前走の着順が「5着以下」だった馬の、前年以降に中山競馬場で行われたGI・JpnI、GII・JpnII で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
あり | 2-3-5-31 | 4.9% | 12.2% | 24.4% |
なし | 0-0-0-33 | 0% | 0% | 0% |
で、該当する馬たちは、
前走4着内(8-7-5-57/10.4-19.5-26.0)
- アルバート
- キタサンブラック
- ゴールドアクター
- サトノノブレス
- ショウナンパンドラ
- トーセンレーヴ
- マイネルフロスト
- マリアライト
- ラストインパクト
- ラブリーデイ
- リアファル
- ルージュバック
前走5着以下&前年以降中山でG1orG2で3着内経験あり
(2-3-5-31/4.9-12.2-24.4)
- アドマイヤデウス
- ゴールドシップ
- サウンズオブアース(日経賞4着。3着と同タイムのアタマ差)
- ワンアンドオンリー(’14皐月賞4着。3着と同タイムのアタマ差)
逆にどちらもエントリーしなかった割引馬▲は、
- オーシャンブルー
- ダービーフィズ
- ヒットザターゲット
- ペルーサ
です。
内側の馬番が有利…?
有馬記念 過去10年の3着内の計30頭のうち16頭は、馬番が「1〜6番」だった。
「1〜 6番」(5-7-4-42/8.6-20.7-27.6)
「7〜16番」(5-3-6-79/5.4- 8.6-15.1)
このあたりは、馬にもよるだろうと思うので、参考程度にどうぞ。
詳しく知りたい方はJRAホームページへ。
6歳以上の馬は割引!
過去10年の3着内馬の計30頭中26頭は、「5歳以下」だった。「6歳以上」は、3着内率が11.1%とかなり低い。これは…ゴルシ…
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
3歳 | 3-4-1-25 | 9.1% | 21.2% | 24.2% |
4歳 | 4-3-2-28 | 10.8% | 18.9% | 24.3% |
5歳 | 3-2-4-36 | 6.7% | 11.1% | 20.0% |
5歳以下 | 10-9-7-89 | 8.7% | 16.5% | 22.6% |
6歳 | 0-0-1-18 | 0% | 0% | 5.3% |
7歳 | 0-1-1-10 | 0% | 8.3% | 16.7% |
8歳 | 0-0-1-3 | 0% | 0% | 25.0% |
9歳 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
6歳以上 | 0-1-3-32 | 0% | 2.8% | 11.1% |
前回のゴルシの走りからみても、有馬記念がラストランだからといって、過大評価は禁物なのかもしれませんね。
で、6歳以上の割引馬▲はコチラ!
- オーシャンブルー
- ゴールドシップ
- トーセンレーヴ
- ヒットザターゲット
- ペルーサ
ゴルシ…どんどん割引されてゆく…
キャリアが豊富な馬も割引!
有馬記念 過去10年の3着以内馬の計30頭のうち24頭(ほとんど!)が、通算出走回数が「20回以下」。「21回以上」だった馬は3着内率が10.5%にとどまる。年齢に関わらず、出走回数はヒトツの評価基準となりそう。
通算出走回数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
20回以下 | 9-9-6-70 | 9.6% | 19.1% | 25.5% |
21回以上 | 1-1-4-51 | 1.8% | 3.5% | 10.5% |
で20回以上出走している割引馬は、
- オーシャンブルー
- ゴールドシップ
- サトノノブレス
- ダービーフィズ
- トーセンレーヴ
- ヒットザターゲット
- ペルーサ
- ラストインパクト
- ラブリーデイ
ラブリーデイが割引馬としてNEWエントリー。う〜ん、なんだかなんだで、鳴尾記念、宝塚記念、京都大賞典、天皇賞(秋)の優勝、ジャパンカップ3着と好調ですので、ここをどう考えるかですね。
ゴールドシップ、絶賛割引中!(涙
同年の実績・距離適正に注目
有馬記念 過去10年の3着内馬の計30頭すべては、いずれも同年のJRA1800M〜2500MのG1・Jpn1、またはG2・Jpn2で3着内に入った経験がある馬だった。この実績がないとなると、可能性は相当低い。
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
あり | 10-10-10-86 | 8.6% | 17.2% | 25.9% |
なし | 0-0-0-35 | 0% | 0% | 0% |
該当しない割引馬は、
- オーシャンブルー
- トーセンレーヴ
- ペルーサ
- マイネルフロスト
- ワンアンドオンリー
でした。
過去10年の優勝馬の全10頭は、すべて同年のJRAの(牝馬限定除く)2000〜2200MのG1・Jpn1もしくはG2・Jpn2で3着以内に入った経験がある馬だった。この条件に該当する馬は3着内率も高め。この条件に当てはまる馬は評価アップで良さそう。
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
あり | 10-7-7-53 | 13.0% | 22.1% | 31.2% |
なし | 0-3-3-68 | 0% | 4.1% | 8.1% |
では、これに該当する馬は、
- キタサンブラック(皐月3着・セントライト1着)
- サトノノブレス(金鯱3着)
- ショウナンパンドラ(オールカマー1着・宝塚3着)
- ダービーフィズ(札幌3着)
- ヒットザターゲット(札幌2着)
- ラブリーデイ(天皇賞秋1着)
ちなみに牝馬限定除くという条件なので外されましたが
マリアライトはマーメイドSやエリザベス女王杯での3着内の経験ありです。
この3コースで好走経験がある馬が強い
有馬記念 過去10年の優勝馬の全10頭は、すべて前年以降に中山・阪神・中京競馬場での2000M〜2400MのG1・Jpn1またはG2・Jpn2で3着以内の実績がある馬だった。
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
あり | 10-6-7-61 | 11.9% | 19.0% | 27.4% |
なし | 0-4-3-60 | 0% | 6.0% | 10.4% |
さらに最近の5年に限ると、連対率21.7%、3着内率30.4%とアップしている。
ともかく、坂と長距離に弱い馬はダメってことでしょう。
- キタサンブラック(セントライトG2・1着/皐月賞G1・3着)
- ゴールドシップ(’14宝塚記念G1・1着)
- サトノノブレス(金鯱賞G2・3着/’14金鯱賞G2・2着)
- サウンズオブアース(’14神戸新聞G2・2着)
- ショウナンパンドラ(オールカマーG2・1着/宝塚記念G1・3着)
- ラブリーデイ(宝塚記念G1・1着)
- ラストインパクト(’14金鯱賞G2・1着)
- リアファル(神戸新聞G2・1着)
- ワンアンドオンリー(’14神戸新聞G2・1着/’14弥生賞G2・2着)
ラブリーデイは、中山2000Mのコースレコードをたたき出しています(中山金杯G3)。
有馬記念 予想前編:まとめ
こんなの何が来てもおかしくないメンツですな。
まずはあと1週間ありますので、追加情報を収集していきたいと思いますが、上記の様々な傾向を指数化して、注目馬をピックアップしました。
注目馬S(仮)
- キタサンブラック
- ショウナンパンドラ
- ラブリーデイ
注目馬A(仮)
- リアファル
- サウンズオブアース
注目馬B(仮)
- ゴールドシップ
とまあこのあたりで。昨年は牝馬のジェンティルドンナが1着でしたが、今年も牝馬ショウナンパンドラ…なんてことにも?オールカマー(中山2200M)1着と結果も出しています。
また絶対的な強さは感じられないけど、なんだかんだで結果を出し続けるラブリーデイ。中山では2000Mだけど、コースレコードを持っています。
またキタサンブラックは、中山で皐月賞3着、1800MですがスプリングSで1着と結果を出していますので、こちらも要注目。
そして個人的には、リアファル押しで。もともとダート馬で今年の7月のマレーシアCから芝に転向しました。その中京でのマレーシアC(1600万下)で1 3/4差で1着。その次の阪神2400Mでの神戸新聞杯(G2)でも2馬身差で1着。京都での菊花賞は、1番人気で外枠からのレース、折り合いを欠いたものの3着に食い込んでいます。3歳馬ながらも油断は出来ないと思います。オッズもそこそこついてくれれば…
またサウンズオブアースも、重賞での勝利こそないものの、毎回イイところまで来ていますので3着内には食い込んできそう。
ゴールドシップは、暖かい目で見守りたいと思います。
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追記:後編アップしました
有馬記念の前日は「阪神カップ」!↓