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【阪急杯】過去10年の傾向から予想する:前編

さて東は、東京競馬場から中山競馬場に移しての中山記念。西は、京都競馬場から阪神競馬場に移しての「阪急杯(G3・芝・1400M)」が行われます。こちらは高松宮杯を占う大事な1戦。高松宮杯での連対馬は、阪急杯組の場合も多く、阪急杯を出走するメンバーはここで成績を残せるかどうかが、高松宮杯での成績にも関わってきそうな1戦です。では、過去10年の傾向を基に阪急杯の注目馬を予想していきたいと思います。

中山記念の予想もやってますので、よろしければどうぞ。

【中山記念】過去10年の傾向から注目馬を予想する:前編 – やっぱり馬が好き

 

 

Q1.前走は重賞か?

A.前走が重賞であることが絶対条件

阪急杯の過去10年の3着以内馬、計30頭中28頭が、前走(JRA・地方・海外含む)が重賞だった。重賞以外だと、勝率はゼロ・連対率は わずか2.2%・3着内率も4.4%となってしまう。

 

前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRA、地方、海外の重賞 11-8-9-86 9.6% 16.7% 24.6%
その他のレース 0-1-1-43 0% 2.2% 4.4%

データ分析:阪急杯 今週の注目レース JRAより転載

 

Q2.前走での1着とのタイム差は?

A.1着、もしくはタイム差が0.6秒以内が絶対条件

阪急杯 過去10年の傾向では、前走で0.7秒以上離されていた場合、勝率はゼロ、3着内率も8.8%となる。とうことで、阪急杯を予想していく上で、前述の「前走が重賞であること」および「1着もしくは0.6秒差以内」という条件に合う馬を絞り込んでいくことが絶対条件になりそうです。

 

前走の着順と勝ち馬とのタイム差 成績 勝率 連対率 3着内率

1着、もしくは2着以下で勝ち馬との

タイム差が0秒6以内

11-7-6-67 12.1% 19.8% 26.4%

2着以下で勝ち馬とのタイム差が0秒7以上、

もしくは競走中止

0-2-4-62 0% 2.9% 8.8%
※2007年は1着同着

 データ分析:阪急杯 今週の注目レース JRAより転載

 

 

 

Q3.5歳以下か?

A.若ければ若いほど好成績。高齢は割引。

阪急杯の過去10年の3着内馬の計30頭中22頭は、「5歳以下」で3着内率28.6%。また1着馬も10頭中8頭が5歳以下という実績。一方で、6歳以上となると、3着内率が9.8%とかなり厳しい結果になっている。

 

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 2-4-6-23 5.7% 17.1% 34.3%
5歳 6-2-2-32 14.3% 19.0% 23.8%
5歳以下 8-6-8-55 10.4% 18.2% 28.6%
6歳 1-2-2-37 2.4% 7.1% 11.9%
7歳 1-0-0-25 3.8% 3.8% 3.8%
8歳 1-1-0-10 8.3% 16.7% 16.7%
9歳 0-0-0-2 0% 0% 0%
6歳以上 3-3-2-74 3.7% 7.3% 9.8%
データ分析:阪急杯 今週の注目レース JRAより転載

 

 

 

Q4.高齢馬(6歳以上)の好走条件は?

A.前走が4着以内であることが絶対条件

阪急杯の過去10年で、6歳以上の馬の中で3着以内に入った馬は計8頭。そのうち7頭は、前走で4着以内に入っていた。5着以下で好走したのは、06年の1着馬 ブルーショットガンのみ。

 

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 2-3-2-22 6.9% 17.2% 24.1%
5着以下 1-0-0-52 1.9% 1.9% 1.9%
データ分析:阪急杯 今週の注目レース JRAより転載

 

 

 

Q5.阪神競馬場での重賞で好走したことがあるか?

A.前年以降で4着以内に入っていると3着内率52.9%

傾向としては若干 薄いが、阪急杯の過去3年の3着内馬 計9頭は、すべて前年以降の阪神競馬場での重賞で4着以内に入った経験がある馬たちだった。ただ2010年〜2012年の3年間でも同様に3着以内率が50.0%と同様に高い実績を残している。

 

経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 3-3-3-8 17.6% 35.3% 52.9%
なし 0-0-0-31 0% 0% 0% 
データ分析:阪急杯 今週の注目レース JRAより転載

 

 

 

Q6.G1かG2で優勝経験があるか?

A.優勝経験がある馬が3連勝中!

過去3年の阪急杯の優勝馬は、JRAのG1もしくはG2での優勝馬が3連勝中。13年のロードカナロア、14年のコパノリチャード、15年のダイワマッジョーレ。また、上記の1着とのタイム差(Q2)、前年以降に阪神競馬場での重賞での4着内経験有り無し(Q5)、の傾向が当てはまる馬たち。軸となる馬はすべての条件が揃った馬から選んだほうが良さそう。

 

 

Q7.このコースが 得意な脚質は?

A.逃げの1発注意!

過去10年の阪急杯の傾向をTargetで調べてみたけど、数は少ないものの、逃げは決まる可能性も十分。勝率で20%を超えている。ミッキーアイル・ヒルノデイバローあたりには注意が必要でしょう。

 

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
平地・逃げ 2- 1- 0- 7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 94 58
平地・先行 3- 2- 3- 30/ 38 7.9% 13.2% 21.1% 67 67
平地・中団 5- 4- 4- 42/ 55 9.1% 16.4% 23.6% 100 87
平地・後方 1- 2- 3- 50/ 56 1.8% 5.4% 10.7% 11 24
平地・マクリ 0- 0- 0- 0/ 0          

 

 

 

Q8.前走からの間隔が空き過ぎはどうか?

A.25週以内だったら問題なさそう

過去10年の阪急杯の傾向をこちらもTargetで調べてみました。すると、中山記念の傾向と同様に、25週までであれば、問題はなさそう。逆に5〜9週あたりだと、3着内率(複勝率)でも11.4%と厳しい結果に終わっている。

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率

単勝

回収値

複勝

回収値

連闘 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2週 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0 21
3週 2- 1- 1- 31/ 35 5.7% 8.6% 11.4% 121 43
4週 3- 4- 3- 21/ 31 9.7% 22.6% 32.3% 61 79
5~ 9週 1- 2- 1- 31/ 35 2.9% 8.6% 11.4% 18 46
10~25週 5- 2- 4- 33/ 44 11.4% 15.9% 25.0% 65 81
半年以上 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

 

 

Q9.このコースが得意な種牡馬は?

A.特になし

こちらも過去10年のこのコースの傾向をTargetで調べてみましたが、特筆すべき点はありませんでした。ディープインパクト産駒が安定しています。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ディープインパクト 13- 20- 15- 92/140 9.3% 23.6% 34.3% 116 86
ダイワメジャー 10- 14- 8- 98/130 7.7% 18.5% 24.6% 112 87
フジキセキ 8- 10- 8- 85/111 7.2% 16.2% 23.4% 142 81
キングカメハメハ 7- 6- 12- 93/118 5.9% 11.0% 21.2% 22 90
マンハッタンカフェ 6- 7- 4- 67/ 84 7.1% 15.5% 20.2% 55 58
ゼンノロブロイ 6- 3- 6- 49/ 64 9.4% 14.1% 23.4% 86 73
デュランダル 4- 1- 5- 38/ 48 8.3% 10.4% 20.8% 98 81
ステイゴールド 3- 2- 5- 55/ 65 4.6% 7.7% 15.4% 34 52
バゴ 2- 4- 1- 23/ 30 6.7% 20.0% 23.3% 258 175
マイネルラヴ 2- 2- 0- 33/ 37 5.4% 10.8% 10.8% 22 24
ダンスインザダーク 2- 1- 1- 30/ 34 5.9% 8.8% 11.8% 140 69
Fastnet Rock 2- 1- 1- 1/ 5 40.0% 60.0% 80.0% 432 162
ヨハネスブルグ 2- 0- 0- 27/ 29 6.9% 6.9% 6.9% 25 11
ストーミングホーム 1- 0- 0- 10/ 11 9.1% 9.1% 9.1% 233 90
Tamayuz 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 355

 

 

 阪急杯2016 注目馬(仮)はコチラ!

上記の過去10年の傾向から予想した阪急杯の注目馬(仮)はコチラ↓

  • レッツゴードンキ
  • マイネルアウラート
  • ミッキーラブソング
  • ミッキーアイル
  • サドンストーム
  • ダイワマッジョーレ
  • ダノンシャーク

 

阪急杯 注目馬|レッツゴードンキ

まずはレッツゴードンキ昨年の桜花賞馬だが、桜花賞以来は、桜のように散るのは早かったようで、ローズS(G2)の4着が最高位と寂しい結果に。11月末のマイルチャンピオンシップを最後に休養。そもそも短い距離の競馬の方が良いとの話もあり。今回は3ヶ月の休養明け。桜花賞をはじめ、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、など阪神競馬場での競馬を得意としている。1400Mは初。

 

阪急杯 注目馬|マイネルアウラート

マイネルアウラート。先日の東京新聞杯でまさかのスマートレイアーの逃げに0.5秒差ながらも3着(11番人気)。侮れなさそう。阪神ではオープンクラス(六甲アイラS)での優勝経験あり。

 

阪急杯 注目馬|ミッキーラブソング

ミッキーラブソング。京都金杯で1着に0.3秒差の3着。G1で活躍するレベルの馬とはいえないので、逆にベストな状態に持ってきそうな予感…。

 

阪急杯 注目馬|ミッキーアイル

ミッキーアイルは、14年のNHKマイルカップ優勝のG1馬。昨年の香港スプリントで不発に終わるが、阪急杯では2着、高松宮杯では3着とこの距離が得意。復活なるか。

 

阪急杯 注目馬|サドンストーム

サドンストーム。昨年の阪急杯4着。昨年はCBC賞(G3)の3着が最高位。

 

阪急杯 注目馬|ダイワマッジョーレ

ダイワマッジョーレ昨年の阪急杯の1着馬。ただそれ以降は…全くダメ。デムーロ騎手や武豊騎手、蛯名騎手などそうそうたるメンバーが鞍上でも結果は変わらず今に至る。昨年の阪急杯も不良馬場での競馬でしたので、昨年の実績だけで馬券を買うのは危険そうです。ただ13年度のマイルチャンピオンシップでトーセンラーに次ぐ2着に入るなどピークを過ぎた感は満載ですが、1発には注意したいですね。

 

阪急杯 注目馬|ダノンシャーク

ダノンシャーク。14年のマイルチャンピオンシップの1着のG1馬。でもお歳なんです。今年で8歳。過去10年の傾向からは厳しいと思われます。あっても3着狙いか。

 

 

後編では、枠番やジョッキーなどの傾向を加味しつつ、ランク付けを行っていきたいと思います。更新情報はTwitterやFacebookで!

 

 

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 ↓中山記念の予想もやっています。

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