今週の重賞は桜花賞トライアルの「フィリーズレビュー」、そしてコチラの「中山牝馬ステークス(G3)」。どうやらコチラも伏兵が潜んでいそうなゲリラ競馬の様相です。それでは過去10年の中山牝馬ステークスの傾向から、
注目馬を予想していきましょう。馬券購入に役立つ注目馬のランク付けは後編にて。まずは、注目馬ピックアップしていきます。また前編では登録馬ベースとなります。
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中山牝馬ステークスの過去10年を簡単に振り返る
中山牝馬ステークスは、名前にもある通り「中山競馬場・芝・1800M」にて行われる4歳上の牝馬限定のハンデ戦。年頃女子ですからね、さらにハンデをつけるって言うんだから…。まずは過去10年の優勝馬から。
過去10年の優勝馬
日付 | 馬名S | 年齢 | 騎手 | 斤量 |
---|---|---|---|---|
150315 | バウンスシャッセ | 4 | 田辺裕信 | 54 |
140316 | フーラブライド | 5 | 酒井学 | 53 |
130310 | マイネイサベル | 5 | 松岡正海 | 56 |
120311 | レディアルバローザ | 5 | 福永祐一 | 54 |
110402 | レディアルバローザ | 4 | 福永祐一 | 53 |
100314 | ニシノブルームーン | 6 | 北村宏司 | 53 |
090315 | キストゥヘヴン | 6 | 横山典弘 | 56.5 |
080316 | ヤマニンメルベイユ | 6 | 柴山雄一 | 53 |
070311 | マイネサマンサ | 7 | 蛯名正義 | 56 |
060312 | ヤマニンシュクル | 5 | 四位洋文 | 56 |
あまりコレといった牝馬はいらっしゃらない…ですかね..。参考までに。
過去10年の配当
3連単 100万超えが過去2回!
日付 | 単勝配当 | 複勝配当 | 枠連 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
150315 | 520 | 220 | 640 | 1,410 | 2,650 | 4,410 | 20,190 |
140316 | 450 | 190 | 870 | 2,970 | 4,650 | 12,480 | 33,610 |
130310 | 1,270 | 380 | 1,650 | 4,030 | 8,690 | 6,500 | 47,930 |
120311 | 1,770 | 570 | 5,820 | 12,780 | 29,130 | 89,530 | 626,350 |
110402 | 1,950 | 610 | 1,550 | 40,,330 | 82,970 | 285,120 | 2,446,260 |
100314 | 730 | 300 | 1,880 | 5390 | 8,320 | 22,320 | 125,120 |
090315 | 810 | 320 | 19,260 | 21,930 | 39,190 | 230,760 | 1,394,370 |
080316 | 1,470 | 370 | 4,420 | 17,730 | 31,360 | 40,640 | 266,180 |
070311 | 3,110 | 790 | 850 | 7,390 | 19,220 | 88,240 | 608,080 |
060312 | 410 | 180 | 970 | 1,,350 | 2,470 | 7,260 | 26,380 |
過去10年で3連単が100万を超えたのが2回!11年は、レディアルバローザ(10人気)→フミノイマージン(14人気)→コスモネモシン(13人気)。あまりにも予測不能過ぎて、笑っちゃいますねww。
斤量別の着順
ハンデキャッパー恐るべし
斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
~49kg | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
49.5~51kg | 0- 2- 0- 18/ 20 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
51.5~53kg | 4- 3- 4- 47/ 58 | 6.9% | 12.1% | 19.0% |
53.5~55kg | 2- 6- 2- 43/ 53 | 3.8% | 15.1% | 18.9% |
55.5~57kg | 4- 0- 3- 21/ 28 | 14.3% | 14.3% | 25.0% |
57.5~59kg | 0- 0- 0- 0/ 0 |
どの斤量も均等に好走していますね…。では過去10年の中山牝馬ステークスの結果から、好走馬の傾向を探っていきましょう。
好走馬の傾向その1
前年以降に重賞で7着以内に入っていること
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 10-8-8-87 | 8.8% | 15.9% | 23.0% |
なし | 0-3-1-43 | 0% | 6.4% | 8.5% |
過去10年の3着内馬の計30頭のうちの26頭は、「前年以降のJRA重賞で7着以内」に入った馬たちだった。この経験がない馬は、勝率はゼロ。連対率も6.4%止まり。この傾向に当てはまらない馬は評価下げで。とは言っても、該当する馬は少なく、今回の出走予定馬だと、
- ハピネスダンサー
- マイネグレヴィル
- ウインリバティ
- レッドオリヴィア
- クインズミラーグロ
となります。
好走馬の傾向その2
前走で7着以下の馬の1発に注意
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
6着以内 | 6-10-5-52 | 8.2% | 21.9% | 28.8% |
7着以下 | 4-1-4-78 | 4.6% | 5.7% | 10.3% |
過去10年の3着内馬の計30頭中21頭は前走で6着以内だった。ただ、ただですね、優勝馬の計10頭中4頭が7着以下だったという事実。この「前走が7着以下で中山牝馬Sを好走した馬」にも特徴・傾向があった。それは、「前年以降のJRAの1600〜1800Mの重賞で優勝していた」という傾向。なので伏兵としてはこの条件にあう馬を探すと良いかもね。
優勝経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 4-0-3-14 | 19.0% | 19.0% | 33.3% |
なし | 0-1-1-64 | 0% | 1.5% | 3.0% |
この傾向に該当する伏兵候補生は、
- メイショウスザンナ
- ノボリディアーナ
- キャットコイン
- ルージュバック
となっています。
好走馬の傾向その3
若娘に騙されるな(4歳馬)
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 2-3-1-55 | 3.3% | 8.2% | 9.8% |
5歳 | 4-4-5-40 | 7.5% | 15.1% | 24.5% |
6歳 | 3-4-2-26 | 8.6% | 20.0% | 25.7% |
7歳 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
8歳 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
若い娘に騙されてはダメですよ..。中山牝馬ステークスの過去10年の結果からは、4歳馬は3着内に入ったのは55頭中6頭のみ。4歳で1番人気だった馬の4頭は、すべて4着以下に。単勝2番人気も2着が1回のみ。基本走らないと思って良さそう。今回の中山牝馬ステークス話題の1頭でもあるルージュバックも4歳なんですよねえ(笑)う〜ん…
で、単勝9番人気に限定してみると、
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 1-2-0-34 | 2.7% | 8.1% | 8.1% |
5歳 | 4-1-4-23 | 12.5% | 15.6% | 28.1% |
6歳 | 3-4-0-10 | 17.6% | 41.2% | 41.2% |
7歳 | 1-0-1-2 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
どうやら歳を追うごとに人気に答えると言って良さそう。なので「若い娘には騙されるな」というのが中山牝馬ステークスでのキーワードとなりそう。 ちなみに6歳馬は、
- アルマディヴァン
- ヴィルジニア
- ノボリディアーナ
- リメインサイレント
2016年中山牝馬ステークスの注目馬(仮)はコチラ!
過去10年の傾向からピックアップした注目馬(仮)はコチラ↓
- ノボリディアーナ
- キャットコイン
- ルージュバック
- レイヌドネージュ
- バウンスシャッセ(出走回避:中日新聞杯へ)
- シングウィズジョイ
- シュンドルボン
ノボリディアーナは伏兵筆頭です。6歳ということで、馬齢的な傾向からも◎。前走のターコイズステークスでは7着(6着とはハナ差)。昨年秋の府中牝馬ステークス(G2)では11番人気ながらもスマートレイアーに1馬身以上の差をつけて1着。ルメール騎手に頭叩かれてましたけど(笑)。いい脚をしていましたね。ルージュバックと勝ち負け…とまではいかないかもしれませんが、よい競馬をしてくれると思います。過去10年の傾向からも好走する可能性は非常に高いと思われます。
キャットコインは昨年のクイーンカップ(G3・東京1600M)での勝利から桜花賞で7着、オークス・秋華賞は二桁、ターコイズSでも二桁と鳴かず飛ばずの競馬が続く。4歳ということで過去10年の傾向からは信頼性に欠けるものの、気まぐれが怖い。
レイヌドネージュは枠次第ではあるけども、展開次第でチャンスあり。過去10年の傾向からは地味に上位。53kgの斤量を活かせるか?
バウンスシャッセは昨年の中山牝馬ステークスの覇者。中山牝馬ステークスで勝利した後は、ヴィクトリアマイルで二桁、マーメイドSで二桁、そして半年後の休み明け愛知杯で1着。好走が期待できそう。世間的にはルージュバックの対抗となると思われます。ただし、現段階では土曜日の「中日新聞杯」にも登録しているので出走するかどうかは不明です。
シングウィズジョイはフローラSで1着以降、オークス・ローズS・秋華賞と二桁の競馬が続いていましたが中山1600Mで行われたターコイズSで1着。今回の鞍上は岩田康誠騎手を予定しています。….大丈夫….かな….。
ちなみにシュンドルボンは、過去の傾向では「前走7着以下」でさらに「前年以降のJRAの1600〜1800Mの重賞で優勝していた」という傾向には当てはまらないので、過去10年の傾向からは中の下といったところですが、2走前のエリザベス女王杯(2200M)では7着ながらも、あのメンツの中で最後は息切れしたものの好位での競馬が出来ていたのでピックアップしました。
では騎手や馬番などの傾向を加味した注目馬は後編にて。
では良い1週間を〜。