晩御飯の食材を買いに行ったんですよ。
最近、近所に出店した新めのスーパーなんですよ。
そこには対面のお魚屋さんがあるんですよ。
で、そこにイカが売っておりまして、
なんだか食べたくなったんですよ。
飲み屋に行ったときくらい、
寿司屋に行ったときくらい、
そんなときにしか食べないイカ。
そんなイカなんで、もちろん切ったことも料理したこともない。
普通の魚ですら対面で買ったことがないので、
勇気を振り絞って声をかける
「イカ、３杯ください」
人生で初めて単位「杯」を使った。
また大人の階段を登ってしまった。
「わた、取ってもらってもよいですか？」
なんだか通な気持ちになった。
家に戻り、イカを切る。
刺し身としていただこう。
刺し身くらい切ったことはある。
食べてみる。
新鮮….
おや、噛みごたえが….
きっとそういうものだろう。
ちょっと太めに切りすぎたかな。
まあ、そう思いながら食べていた。
妻が帰ってきて、一言。
「皮剥がしてない」
確かに剥がしてない。
皮という存在を忘れていた。
そうだよね、お前にも皮はあるはず。
いつものマグロ、サーモンの冊、
あれは剥いでくれているんだもんな。
いつも観ているのにね。
やってみると全然出来ない。
そういうもんですね。
ワタクシの想像力なんてそんなもんです。
胃がもたれました。
ただでさえ描くのが遅いイラストが
より遅くなりました。
馬さんぽ展まであと一ヶ月。
間に合うんかい。