1年に一度のイベント、健康診断。
背がどれくらい伸びたかな？
体重増えてないかな？
視力悪くなってないかな？
以前は、そんなカワイイ悩みだけで済んだ健康診断。
この歳になると、
胃カメラやバリウムに備え、
前日から食事を抜いたりと準備からそれなりの覚悟を強いられる。
さらに当日はさながら精神修行。
一年の不摂生や老化を可視化され精神力を試される修行。
はたまた必ずしも努力は結果に結びつかないという世の厳しさをまざまざと突きつける修行。
そして個人的には一番厳しい修行なのが「胃の検査」。
前回までは胃カメラで胃の検査をしていた。
というのもバリウムを飲んで苦労して検査したのに
「う〜ん、影が見えますね。胃カメラで検査ですね」
って言われた過去があり、だったら最初から胃カメラだろと。
胃カメラ、結構きつい。
あの管状のカメラが喉に入るのを想像するだけで胃がムカムカする。
検査中にうっかりツバを飲み込もうものなら
「おえーーーーー」
全力で嘔吐する。
胃に何も入ってないので胃液だけが出ると思いきや
目や鼻から液体という液体が出る。
完全にSM。
辱め。
それが胃カメラ。
胃カメラが胃の中を検査していると胃をぐいぐい押すのがわかる。
映画「エイリアン」で胃からエイリアンが出てきちゃう人の気持ち。
そんな胃カメラでピロリ菌が見つかり、
そして退治して約３年。
もうそろそろ胃カメラじゃなくても良いかなって今年は久しぶりにバリウム。
英語で書くとBarium。
なんだかちょっとかっこいい。
ヘビーメタルバンドの名前みたい。
久々だから色々と忘れてた。
見た目のかわいい発泡剤の小さなカップ。
そば屋の天ぷらについてくる塩が入ってるカップくらい。
手には天ぷらだったら良いのに、手にはバリウム。
手には日本酒だったら良いのに、手にはバリウム。
まあ、お酒呑まないけど。
渡された発泡剤を一気に飲む。
「ゲプッ」
早かった。
耐えるという意識が働く前に出てきたゲップ。
喉と相談する暇もなく襲ってくるゲップ。
早い、早すぎる。
光速のゲップ。
いやバリウム飲む前だからセーフと思ったけど、
駄目ですと言われた。
あとバリウムは肺に入ると肺炎になる
みたいなことも言われ、
なんて恐ろしい密室ゲームなのだろうか。
カイジかよ。
ざわざわざわ。
そういうえば、今年は八方塞がりと占いで言われたけど、
まさかその発泡に悩まされるとは…
貼り付け台に安全ベルトもなしにグルグル回されて、
しかも腹一杯のバリウム。
地獄。
地獄という言葉がこんなにもぴったりなイベントがあるでしょうか。
あ、もうだめかも…
護摩札に「御礼」を書くところを「御札」と書いてしまったからでしょうか。
でも神は我を見捨てなかった…
どうにかこうにか検査を終え、手にしたのは修行を耐えたものに与えられる２粒の下剤。
下剤を口にし、速やかに白いウンコが出るのをじっと待つ。
白い聖なるウンコが生まれたところで、胃の検査で疲れてしまい、何もする気がおきません。
そんな休日でした。
追記：次の日、妙な筋肉痛になりました

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ショーゴ