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いままで ありがとう またね♪ 〜有馬記念2018 フォトギャラリー〜

早いものですね。
有馬記念が終わってバタバタと
数日が過ぎようとしています。
みなさん、いかがお過ごしですか?

さて、今回の有馬記念。なんてったって、サウンズオブアースのラストラン。
事前にラストランって言ってくれるのめっちゃありがたい。悔いなく全力応援が出来るもんね。
いや、撤回したってOKだから、
最後じゃね?みたいな話になったら、
関係者のみなさんにはぜひお願いしたい。
ラストラン宣言。ぜひ。

そんなこんなで、サウンズオブアースのラストランって言うんで、
横断幕を作りたいってリクエストも来ました。

サウンズオブアース横断幕
いままで
ありがとう
またね

関係者のみなさま、
そしてアースにお礼の気持ち、
そして何より種牡馬にはなれなかったけど、
乗馬としての第二の馬生が用意されたことで、
彼とまた会える、もしかしたら乗れるかもしれない
そんな期待を込めたメッセージにしました。

引退していく馬たちに
「またね」
そう言えることの嬉しさを
多くの人に気づいて貰えたら嬉しいです。

また、有馬記念の前日に「大竹厩舎」の横断幕がオーナーさんに届きまして、急遽デビューしました。ギリギリ間に合えば良いなぁと思ってたんですけど、結果的にはご存知の通り、間に合って本当に良かったと思います。横断幕がなければ、ブラストワンピースの勝利はなかったかもしれませんもんね(笑)

で、スマートレイヤー、武豊騎手、武藤雅騎手の横断幕も出す、しかもみんなで並べようなんて話もありましたので、有馬記念の日に並ぶなんて、そんなの見ないわけには行かないと観に行きました。

朝4:30起き。
いや、夜だよね。
しかも12月だしね。

西船橋からタクシー乗って、合流。
あれだね、東京競馬場よりもパドックが近くて良いね。
ズボンがずり落ちる心配ないもんね。

7:30に開門ダッシュ。


【注】この映像は酔います

無事にパドックに到着。
で、あと約7時間。

ダービーは暑いくらいだけど、
冬…
冬だよ
13℃まで上がるって言ってたけど
全然じゃん

さらに雨降ってきたよね。
しかも
ワタクシ…
有馬記念が終わるや否や、
退門ダッシュをし、次の仕事に向かうという予定なのです

ここでの大幅なエネルギー減は
痛い、
痛すぎる。

朝の4:30に起き、
15:30まで12月の寒空の中、
雨に打たれながら待つなんて。
ガンズ・アンド・ローゼズですら
ノーベンバーレインだよ
デッセンバーレインはキツイわ。

レインコート着て、
雨に打たれて、
最高気温10度だけど
体感5度以下。
修行かな。

ガンジー出てきて、
もう、悟りを開いたかと思ったよね

途中でハウナニさんみて、
お迎えが来たのかななんて
思ったよね

横断幕のオーナーさんに
おにぎりごちそうになりながら
待ったよね。

温かいコーヒー飲もって
自動販売機で間違えて冷たいコーヒー買って
ひたすら人肌で温めたよね

痛恨だよね

そして出てきたよね。
アイツ。

30戦2勝
2-8-1-19
獲得賞金 4億6,744万円 (中央)
主な勝鞍 ’14 はなみずき賞

’14 はなみずき賞
’14 はなみずき賞
’14 はなみずき賞
’14 はなみずき賞
’14 はなみずき賞
’14 はなみずき賞

もうね、はなみずき賞はサウンズオブアース賞に改名した方が良いと思うよ。

そんなサウンズオブアース。
いつもと変わらぬご様子。
ペロペロ
ペロペロ
してた。

そう、君とはお別れじゃないもんね
また会える。
君の目に、横断幕は映ったかい?
もしかしたら次に会うときには君の背中に乗るかもしれん。
そう思うと、
今日の有馬記念、
いつも以上に無事に終わってほしい。

シャッターを切る指はいつも以上に緊張した。
だって君がココをペロペロしながら
グルグル回るのは最後だからね。

藤岡騎手の顔も仏のようでした。
いやいつもか。

アースと藤岡騎手の姿が見えなくなるや否や
走りました。
グランプリロードの方へ。
もう人でいっぱい。
レースはとてもじゃないけど見えないくらい混んでる。
どうせ見えないのなら、帰ってくるアースの姿をカメラに収めよう、
そう思い、グランプリロードに隙間を見つけてそこにいました。

大型ビジョンすら見えない。
響く歓声。
黄色と黒のストライプの勝負服が前の方で、走り抜けるのが見えました。
うん、感動したよね。
そう、キミが調子が良かったときは前の方にいることが多かったもんね。
通り過ぎたあと、その位置からは何も見えなかった。
歓声がさらに大きくなり、
シルクの勝負服の騎手がガッツポーズしたのが見え、
しばらくしてあの勝負服がすっと通り過ぎていった。

いいじゃん。
負けて悔い無し。
最後のレースに相応しく、
全力で戦って散ったよね。

周りの人が
ブラストワンピースだ
サトノダイヤモンドだ
スマートレイアーだ
と声を上げているなか、
早々に戻ってきたサウンズオブアース。

背中の藤岡騎手がアースを優しく何度も撫でていた。
いつもの厩務員さんもかけつけ、アースの姿を観て笑顔になる。
アースのカラダからは、白い湯気と、鼻から白い息。
そしてペロペロペロペロしてた。
いつものアース。
ちょっと安心した。
そして、そっと馬着をかけられて、そのまますぐに検量室へと消えていきました。
ほんの1分たらずの出来事でした。

とても貴重な瞬間を観た、
そう思いました。
脚光を浴びる馬がいる中、
静かに競走馬としての役目を終えた瞬間を観ることが出来ました。
ダービーと一緒ですね。
一生に一度しかない舞台。
引退レース。
とても貴重な経験をしたと思います。

で、センチな気分に浸ることもなく、
そのまま退門ダッシュ。

西船橋まで早歩き。
そのあと22時くらいまで仕事した。
でも不思議でした。
あんまり疲れてなかったな。

体力も使ったけど、
多くの馬たちからエネルギー貰ったんで
実質プラマイゼロだったのかもね。

ワタクシの有馬記念2018。
今になって思い返していると
グッとくる、そんな1日でした。

12月26日現在。
彼は登録抹消されていない。

ギャラリー↓

サウンズオブアース横断幕